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大田区南六郷創業支援施設

六郷ベース

ROKUGO MAGAZINE

【イベントレポート】アントレプレナーシップ教育を子どもたちに

12/4(日)、小学生を対象としたイベント「キミも今日から起業家!アントレプレナー体験ワークショップ〜発明でビジネスを立ち上げよう!~」を開催しました。

六郷BASEでは、多くの起業家が自身のビジネスを世の中に届けるために日々奮闘しています。そんな起業家の皆さんの頭の根底にあるものがアントレプレナーシップ(起業家精神)です。

イベントを通じて子どもたちにアントレプレナーシップを体験してもらうことで、変化の激しい時代においても正解がないことにチャレンジする気持ちを持つきっかけになれば、との想いで企画しました。当日の講師を担当したコミュニティマネージャーが、イベントの様子をレポートします。

目次

アントレプレナーシップ(起業家精神)を5つのステップで体験!
創業支援施設がアントレプレナーシップ教育に感じる可能性

アントレプレナーシップ(起業家精神)を5つのステップで体験!

90分間という短時間で実施された当イベント。起業に必要な5つのステップをギュッと凝縮して体験してもらいました。順に、簡単な内容と子どもたちの様子を見てみましょう。

①ターゲットを決める

初めに、誰のどんな困り事を解決するビジネスにするのかを考えてもらいました。

自分が学校生活や家庭で過ごしている中で「最近、こんなことに困っている」「もっとこんなだったらいいのにな」と感じていることを書き出します。改まって聞かれてもなかなか思いつかない様子の子どもたち。私たちと一緒に一日の流れを追ってみることで、いくつか書くことが出来ました。

②販売するものを考える

解決したい困り事を決めたら、次はその困り事を解決できるモノのイメージを膨らませます。

世の中のビジネスの大半がそうであるように、自分の力だけで解決できる困り事ばかりではありません。今回のワークでは、技術やスキルを掛け合わせて課題解決の方法を考えるためのキッズアントレプレナースキルカードを使いました。このカードは、実際に六郷BASEに入居している会社の技術やスキルを元にデザインしたものです。闇雲に組み合わせるのではなく、他社の技術やスキルを使うためにはコストがかかることも意識してもらいます。

「どんなものがあれば、この困りごとを解決できるかな?」
「この技術を使いたいけど、コストが高いからどうしよう。」

子どもたちはイメージを膨らませながら、販売するものを形にしていきました。

③事業モデルを考える

販売するものが決まったら、それをどう売るのかを考えます。

ここで私たちが子どもたちに伝えたかったポイントは、発明したモノをより高く販売するためにはモノに「価値」をプラスすることが大切だということ。初めは「価値」が思いつかずに苦労していた子どもたちも、馴染みのある商品やサービスの例を挙げたことで、少しずつイメージできてきたようでした。

④販売プランを考える

何をどう売るのかが決まったら、販売するための値付けをします。

「実際に販売する値段を決める時には、かかるコストも考えなくてはならないんだよ。」
「コストと販売価格の差が自分の利益になるよ。」

この2点をレクチャーすると、子どもたちは悩みながらも値段を付けていました。「その値段で買ってくれる人は本当にいそう?」「利益はそんなに少なくて良いの?」といった私たちからの問いかけに、値段を変えた子もチラホラ。

⑤プレゼンしてみる

最後のステップは、自分の販売するモノをお客様にアピールするステップです。

それまでに考えてきたことを1枚のポスターに仕上げます。参加してくれた子どもたち全員が、1分間のプレゼンテーションで自分のビジネスを堂々と発表してくれました!

創業支援施設がアントレプレナーシップ教育に感じる可能性

六郷BASEのコミュニティマネージャーが講師となって、子どもたちに起業体験をしてもらった当イベント。日常的に起業家の皆さんを支援しているからこそ見えるリアルな視点からの問いかけに、どの子も自分の頭で考えて答えてくれていました。
私たちにとっても、子どもたちのアイディア発想力や意外な着眼点に刺激を受けたイベントでした!
今回参加した子どもたちが、町を歩きながら発明の”種”に気付き、いつの日か創業支援を受けに六郷BASEへ戻ってきてくれるのを、楽しみに待っています。(コミュニティマネージャー・佐藤)