ROKUGO BASE Magazine

【アクセラレーションプログラム】ものづくりCAMP2025 DAY4
ものづくりCAMP DAY4。
今回のテーマは「製造業パートナーシップ」です。
町工場が発注のための問い合わせをもらった時に何を考え、何を重視して受注しているかについて具体事例を交えながら伝えていただきました。
ものづくりCAMPとは
六郷BASE ものづくりCAMP(ものキャン)は、革新的な「ものづくりアイデア」の実現を目指す起業家のための約2か月間のアクセラレーションプログラムです。
大田区が誇るベンチャーフレンドリーな町工場と、起業・経営の専門知識を持つ専属メンター、そして各分野のエキスパートであるプログラム講師が、あなたのアイデアを製品化へと導きます。

イベントページは上記から
DAY4 製造業パートナーシップ
DAY4の講師は、大田区内町工場の三代目であり、ベンチャーフレンドリープロジェクトも主催している 有限会社安久工機 代表取締役社長CEO 田中 宙さん。
田中さんが、これまでの事例から要素を抽出して作り上げた資料の「モノづくりご依頼はじめてガイド」をもとに、製造業と依頼主との上手なコミュニケーションの取り方について語ってくれました。

有限会社安久工機
代表取締役社長CEO 田中 宙 氏
中小企業向け基幹業務ソフトメーカーで「おまかせあれ〜」と勤務後、30歳で実家の町工場へ転職。経営企画を勝手に名乗り出す。家業は『あらゆる「つくりたい」を共に実現するモノづくりのコーディネータ』またの名を『試作開発設計屋』。50年以上に渡る医工連携実績をベースに、折畳み式カラーコーンから人工心臓まで様々な分野の研究開発試作に挑む。
現在はベンチャーフレンドリーな人たちを可視化&データベース化する「ベンチャーフレンドリープロジェクト」に邁進中。
製造業と協力するための戦略とは

「モノづくりご依頼はじめてガイド」には、工場への製造を依頼する際に役立つノウハウがぎっしり詰まっています。

依頼といっても、試作・製品化・量産化など、目的によって伝えるべき情報は大きく変わります。講義では、依頼主の立場からだけでなく、製造側の目線でも「受けたい」と思える依頼のポイントを学びました。
田中さんによると、製造現場では、予算や技術的な実現性だけでなく、プロジェクトの意義や依頼者との相性など、複数の観点から依頼を判断しているそう。
中でも「プロジェクトに魅力があるか」が最も重要だと語ります。
依頼者の思い描くビジョンに共感できるほど、モノづくり魂をくすぐられるのだとか。
【実践】自分の依頼を言葉にする
講義後は、「モノづくり依頼7ヶ条」に沿って自分のプロジェクトを整理するワークを実施。参加者はワークシートを使いながら、どんな目的で、どんな相手に、どんなモノを頼みたいのかを明確にしていきました。
最後は田中さんを相手に、実際のプレゼンに挑戦。その場で質問やフィードバックを受けながら、伝え方や内容の解像度を高めていきます。
中には、「ぜひ一緒にやりましょう」とその場でコラボの芽が生まれたケースも!


事業の解像度を引き上げる3時間

約3時間の講義を通して、自分の事業をどう具体化していくかを改めて見つめ直す時間となりました。製造依頼のための準備は、単なる発注作業ではなく、事業を言語化し、他者と共有できるレベルにまで磨くプロセスでもあります。参加者それぞれが、自分のビジョンを再確認できる機会だったと思います。
次回以降のプログラムで、今までに培った知見をどのように活かすのか。
プログラム終盤に向け、各々の参加者が事業を進めるため挑戦し続けています。

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